RECボタンで大爆発

コーポレートビデオグラファー。埼玉と映像機材と電気グルーヴを愛してます。

俳優・歌手・クリエイター、食えない問題

先日、とある仕事関係の友人と話を聞いて顎が外れそうになった。

「10年間付き添いをして、ギャラは一回ももらったことがない」

 

まったく別の場所で、それまた顎が外れそうにびっくりした。

「月に2万円だけもらって、週6で雑務をしている」

 

二人とも、俳優・歌手を目指している女性。

付き人としてとある有名人と共に生活をしている。

秘書的な立場でアポ取り・スケジュール管理などをせっせとしていた。

 

僕はてっきりその有名人の個人事務所の社員をして、固定給をもらっているのかな

と思っていたのだが、現実はまったく違った。

 

いわゆる芸能界などの花形の仕事ではよく噂される「付き人問題」

しかしこれは現代では古いのではないのかと、僕は声を大にして言いたい。

 

今自分自身がメディアになれる時代に、なぜ雑務だけをやりつづけるのだろうか。

自分のやりたいことが明確にあるのにも関わらず、そちらに努力をしないんだろうか。

 

二人の女性に共通することは「言われたらやるしかないと思った」ということ。

 

自分が尊敬する、さらには名誉のある賞などをバンバンもらっている人に

必要とされている、それだけで舞い上がって頑張り続けてしまう。

その気持ちは少しわかる。でも、でも、でも!!

 

確かに付き人をしないと見えない世界がある。

一緒にいたから体験できる世界がある。

でもそれは、自分の世界ではなく人の世界を借りているだけ。

 

求められると断れない。

やらないと空気がわるくなりそう。

 

そんなことで、一生を棒に振る必要ってどこにあるんだろう。

きっとあなたがいなくても、誰かが穴を埋めてくれるよ。

 

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僕自身も、今までいろんな人に迷惑をかけてきた。

自分のわがままを押し通すために、人の迷惑を考えなかった。

 

でもどうにかなってる。俺がそこにいなくても会社は回ってる、あの人は困ってない。

それが現実なんだと、僕は知った。

最後の責任は取るけど、自分のわがままを発信するのは大切なことだと思う。

 

人に迷惑をかけても、あとで帳尻を合わせる。

これができれば、ちょっと無理してでも良いんじゃないかなと思う。

 

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僕の友人は、仕事を辞めずに頑張ると言っていた。

体を壊しても「悪い雰囲気にするのが怖い」からだそうだ。

 

「絶対にやめたほうが良い!」と一度言ったが、

「まあ無理すんなよ」という言葉に変えた。

 

人の幸せはそれぞれだし、人の人生を決めるのは自分だと思う。

友人なので頑張れとは言えないが、無理しないでほしいと思う。